-地域環境を守る-

金沢は、古くは中世の頃において鎌倉の外港としての歴史を持ち、鎌倉幕府の軍事的・経済的意図を持った重要な拠点として栄えていました。

近世のおいては江戸が徳川幕府の所在となり、江戸と京都を結ぶ東海道の重要性がさらに高まると、金沢は江戸と東海道の近接地としての認識が高まりました。また、鎌倉が江戸に近接する歴史性を帯びた旧所・名所としての存在意識が高まると、鎌倉とともに歴史性を帯びた存在として認識されるようになりました。さらにその変化にとんだ海岸線と海上に点在する岩や島の景観により、南関東有数の景勝地としてその美しさで人々を魅了していたようです。

風光明媚な金沢の地は、近代において東京から多くの観光客が訪れたようで、この地に別荘を所有して休日を楽しむ人もいました。残念ながら多くは現存しませんが、初代総理大臣をつとめた伊藤博文が現在の乙舳町に別荘を所有していたように、政界の大物や文化人が金沢の地に別荘を建築したようです。

明治時代後期から大正時代にかけては道路整備が急速に進み、山と海に囲まれた陸の孤島から横浜や横須賀にスムーズに行ける地域へと著しい変貌を遂げることになります。

伊丹エール財団は、寄附による資金助成や地域コミュニティとの連携を通してこの素晴らしい金沢の歴史を保護し、後世に伝えるために横浜市金沢から地域の健全な発展に貢献することを目指します。

-地域生活者の健康維持促進を応援する-

2020年 10 月1日現在における、日本の人口は1億2622万7千人となっており、2015 年と比較すると、人口は86万8千人減少しています。また、65歳以上人口は3,619万人となり、総人口に占める割合(高齢化率)も28.8%となっています。

これらの背景があり、日本においては人口減少や少子高齢化といったさまざまな問題が浮き彫りとなっています。労働力人口も必然的に減少傾向となることから、経済規模の縮小化が懸念されます。それらを起因として縮小スパイラルが経済成長にブレーキをかけてしまうことも今後、視野に入れなければなりません。

このように、これまで維持してきた社会に大きな変化が生じており、地域コミュニティにも影響を与えています。地縁的なつながりの希薄化や、これまでのような地域コミュニティを維持することが困難となり人と人との関係性が希薄化しているのです。

地域生活者の中には、中高齢者も多く含まれており生涯学習などを通して健康維持促進が必要になります。若年層にとっては地域の助けがあることで生活しやすい環境が生まれます。地域生活者がより良い暮らしを送るために地域コミュニティが持つ役割は極めて大きく重要であると認識しています。

現在、地縁的なつながりが希薄化し、地域コミュニティが衰退する中で、活力のある豊かな地域社会を実現するためには、家庭や施設、団体への支援、助成が必要です。このような活動を通して福祉の向上と地域社会の健全な発展に寄与することを私たちは目指しています。